夫のモラハラが原因でモラ夫の仕事中に逃走、その後「婚姻費用分担請求調停」を自分で申し立て、離婚調停に発展、無事離婚に至った渡部です。
【モラハラ体験談】弁護士なしで調停離婚をした私の自己紹介
モラ夫の相談は、法テラス、弁護士事務所の無料相談、警察とさまざまな機関にしてみましたが、精神的な面も含めて一番行って良かったと思えたのが女性センターでした。
モラ夫から逃走した直後に、逃げたはいいけどこれからどうしよう状態でお先真っ暗・・・。
「どこに相談すればいいんだろう?」「モラハラの相談窓口ってあるの?」などの疑問をネットで検索し、女性センターを知りました。
さまざまなアドバイスをいただけたことだけではなく、親身になって話を聞いて下さり、モラハラ生活で張りつめ続けていた気持ちが一気に解きほぐされ、相談中物凄く泣きました。
やっと辛かった事を全部聞いてもらえて、わかってもらえた
砂漠をずっと歩き続けていてやっと水をみつけた瞬間のようなイメージです。
そして考えを整理できたこと、色んな対応を知れたことから、モラ夫への対応やこれから自分がどうしていきたいのか明確にすることができました。
私にとって、人生が大きく変わったのは女性センターに相談に行ったことだと確信しています。
振り返ってみても人生のターニングポイントになった相談だったと思えますし、話を聞いていただいた相談員の方には今でもとても感謝しています。
そんな実体験を交えながら、モラハラの相談を女性センターにしてみましょうというお話をしていきます。
「女性センター」とは?
そもそも女性センターとは?
都道府県、市町村等が自主的に設置している女性のための総合施設です。
「女性センター」「男女共同参画センター」など名称は様々です。
女性センターでは「女性問題の解決」「女性の地位向上」「女性の社会参画」を目的とし、女性が抱える問題全般の情報提供、相談、研究などを実施しています。
「配偶者暴力相談支援センター」に指定されている施設や配偶者からの暴力専門の相談窓口を設置している施設もあります。
出典: 内閣府男女共同参画局 配偶者からの暴力被害者支援情報
民間の機関ではなく、公共の機関となります。(相談は有料ではなく無料なのでご安心ください。)
全国に設置されているので、お住いの地域の女性センターに連絡してみましょう。
ちなみに私の場合は、モラ夫と住んでいた地域と離れた地域に逃げたので、住民票は逃げて住んでいる先の住所にはありませんでしたが、事情を話したところ逃走先の地域の女性センターで話を聞いて下さりました。
住民票の住所と現住所が異なる場合も、相談してみると良いでしょう。
まずは電話予約
突然行くのではなく、まずは電話で相談に行く日程を予約しましょう。
お住いの地域の女性センターの相談窓口の電話はフリーダイヤルではありません。モラ夫との相談を全てお伝えすると通話料金も相当かかりそうですし、予定外の電話で長時間対応に要してしまうと職員の方の予定にも関わってきてしまうと思うので、手短に概要を伝えて相談に行きたい旨伝えると良いと思います。
私の場合は、モラハラを受け逃げているという事情と住民票と現住所が異なることを相談し、電話口で相談日時が確定しました。
女性センターへモラハラの相談に行く
あらかじめ電話で約束した日時に、モラ夫との出会いから婚姻の経緯とモラハラの記録をまとめた書類を持参して、女性センターへ向かいました。
個室できちんとプライシーに配慮した場所で話を聞いていただけました。
私の時は、女性の職員の方2名が聞いて下さりました。ノートに相談内容をメモしながら丁寧に聞いて下さりました。
私はモラハラに遭って逃げて、とにかくモラ夫と離婚したい、離婚さえしてくれれば何もいらない!と思っていました。
でも、女性センターで話をして思っていることを吐き出して、気持ちの整理をして、相談員の方の話も聞いて、やっぱり慰謝料請求しようと考えが変わりました。
いくつか弁護士の無料相談にも行ったのですが、弁護士さんはあくまでどうしたいか(離婚したい、慰謝料請求したい等)に対して報酬を支払って取り組んでもらう存在であって、慰めてくれたり冷静な考えを促してくれるといった場ではないです。
あちらもボランティアではなくお仕事ですからね・・・当然です。
要は、弁護士への依頼は現実問題の解決に向けた手段といったところ。
こうしたい!という自分の意志を持って向かわねばならない場なのだなと思いました。
一方、女性センターでは「大変だったね」とか気持ちに寄り添った声をかけてくれて、恐怖心とか悲しい気持ちとか怒りとかモヤモヤした気持ち等を受け止めてもらえました。
やはり、日頃女性問題専門でたくさんの人々の話を聞いているだけあります!
何度も述べますが、女性の気持ちに寄り添って話を聞いてくれます。(もちろん、担当者によるのかもしれないのですが)
話を聞いてくれるだけではなく、的確なアドバイスもいただけます。
全然知らなかったことも教えていただけました。
離婚前であれば夫と同じ戸籍のままです。
住民票を異動すると戸籍の附票に記載されるため、モラ夫に役所で本籍の附票を請求されたら簡単に異動先の住所を知られてしまいます。
戸籍の附票なんて知らなかったので、勉強になりました。
住民票の閲覧制限をかければいいと思っていました。
閲覧制限をかけても、絶対ではないのです。
自治体の基準に不統一な面があったり、誤って開示してしまったりといったことが起こっています。
ネットで調べてみると、弁護士等からの職権請求等、正当な理由による請求については住民票や戸籍の附票の交付については制限は行われないという内容も見かけました。
また、閲覧制限は1年ごとに更新が必要です。もし更新忘れなんてあったら大変ですね。。。
「最初はみんな縁が切れればいいと言うんです」という言葉にも大きく影響を受けました。私も離婚さえできれば何もいらない!と思っていたのです。
でも、やられたことを冷静に考えて、「こんな酷いことされたのね」と第三者に言われ、客観的に考える事もできて、自分がされてきたことは普通じゃない事だったんだと実感できて、慰謝料を請求しよう!と考えが変わりました。
一時的な感情ではなく、第三者に話して気持ちを整理することも大切だと実感しました。
モラハラの相談に行った証の書類
モラ夫から逃げたことによって住民票の住所と実際に住んでいる住所が違うという特殊な状態に陥りました。
でも住民票は異動するわけにはいかない・・・。
私は、当時仕事をしており、会社から支給される交通費の問題が発生しました。通常引っ越した時に会社に提出する新住所の住民票が出せないのです。
また、基本的に住民票は住んでいる住所に異動すべきものであるため(住民税もありますしね)、事情があるということを証明する書類を持っておきたいという気持ちもありました。
女性センターで書類がほしい旨伝え、「配偶者暴力相談支援センターにおいて相談等を行ったことの証明申請書」という書類を用意してもらいました。
こちらは申請者が記入する欄を記入したのち後日、市長の押印がされたものが郵送されてきます。
▼私が受け取った実際の書類です(ちょっと汚くてごめんなさい)
理由の欄は「勤務先に提出するため」と記入しました。
会社には現住所に届いた郵便物とこちらの書類のコピーを提出し、事情を把握してもらって新たな交通費を認めてもらいました。
また、離婚成立後に住民票を異動し閲覧制限をかけましたが閲覧制限をかける申請の際に、警察や女性センターへ相談年月日の記入欄があるので、この書類を請求しない場合でも、相談に行った日は覚えておくようにしましょう。
モラハラを女性センターで相談した感想
女性センターの相談員の方々は、プロ集団です!
モラハラを受けた私は、私一人の考えしか持ち合わせていません。
他のモラハラ被害を受けた人の話は出会う機会さえあれば聞くことはできるかもしれませんが、対処法がわからないかもしれないですし、対処法を聞けたとしてもその方一人の対処法にしか過ぎません。
しかし、女性センターの方々は沢山のモラハラ被害者の話を聞いていて、色んな状況に対応しています。そしてどんな解決方法があるのかというノウハウも沢山持っています。
よって、より的確なアドバイスを受けられる可能性が高いのです。
モラハラやDVは、なかなか周りに相談しづらいです。
相談したところで、大げさとかあなたにも悪いところがあるでしょうとか批判的なことを言われることもあります。
精神的にダメージを受けている身にはさらにダメージを受けます・・・
だから親身になって聞いてくれる女性センターに是非一度行ってみてほしいです。
一人でも多くの被害者様が救われるよう願います。