夫のモラハラが原因で離婚調停に発展。
無事離婚に至った渡部です。
モラハラを受けていると、精神的に追い詰められてしまうことがあります。
でも、「もう無理!離婚しよう!」と感情的に決断するのではなく、離婚を計画的に進める方がずっと有利です。
モラハラ経験者としてあなたの苦しみを本当に理解しているつもりなので、「すぐに離婚したい!」と思う気持ちはよくわかります。
ただ、この記事を読んでから3分間、改めて考えてみてください。
相手の収入がわからない場合でも、必要な書類を取得できる月が決まっています。
そういったタイミングを含めて、私が個人的に離婚するのに最適な時期について解説します。
✔ データで見る離婚が多い時期
✔ 離婚調停の平均回数と期間
✔ 相手の収入を知る手段と時期
✔ 離婚にベストな月
実際に離婚が多い時期
2020年の月別離婚件数を総務省の統計データを元にグラフにまとめました。
●一番離婚が多い時期は3月
●一番少ない5月と比べると、3月の離婚件数は2倍以上
●5月が少ない以外、他の月はそれほど差がない
3月に離婚が多い理由は、新年度や新学期を迎える前に離婚手続きを済ませておきたいという人が多いためと考えられます。
また、子供がいる場合には、転校のタイミングや進学に合わせて苗字を変更するなどの事情もあるようです。
12月も離婚が多い月ですが、年内にスッキリしたいという気持ちが強いためと思われます。
ただし、12月に離婚する場合にはデメリットがあります。(※12月離婚のデメリットについては後述)
気持ちの問題だけで早まると損!
離婚調停の平均回数と期間
調停の回数は人によってバラバラです。
全〇回と回数が決まっているものではありません。
令和元年度の司法統計を見ると婚姻関係事件(離婚や婚費などの調停)の実施回数で一番多かった回数が2回(約20%)、次いで3回(約18%)でした。
1回は約14%、6~10回は約16%となっており、特に多い回数があるわけではなく、人によってバラバラということがわかります。
1位…2回(約20%)
2位…3回(約18%)
3位…6~10回(約16%)
私の調停は4回でした!
調停の期間は、同司法統計データでは一番多かった回数が6か月以内(約34%)、次いで1年以内(約26%)と3か月以内でした。
1位…6か月以内(約34%)
2位…1年以内(約26%)
3位…3か月以内
私の調停は8か月でした!
私の8か月は申し立てから調停成立までの期間です。※調停が行われるまでの期間も含まれています。
申し立ててから初回の調停まで2か月かかりました。
家庭裁判所の調停員や調停の部屋の空きの関係もあるので、調停の件数が多い家裁では待つ期間が長い印象です。
私が申し立てた家裁とは別の家裁にも聞いてみましたが、申し立てから初回調停までは2か月くらいかかるとのことでした。
申立後の初回調停までは時間がかかるものと認識しておきましょう!
コロナの状況によって変動もあるかと思いますが、申し立てから初回調停までは約2か月かかると思っていた方がよいです。
家庭裁判所や時期によっても変動はありますが、裁判所側・申立人・相手方のスケジュールの調整や書類の関係もあり即開始されるものではないので、だいたい1か月~2か月と考えておきましょう。
配偶者の収入がわかる書類の取得時期
相手の収入が分からないと困っている方もいるでしょう。
私もモラハラ夫に給料明細や源泉徴収票を見せてもらえなかったため、夫の収入が分からない状態でした。
しかし、役所で『課税証明書』を取得することで、配偶者の収入を知ることができます。
課税証明書の取得時期は、各市区町村によって異なりますが、一般的には5月・6月頃から交付開始されます。
この書類には、前年1年間の所得金額が記載されています。
つまり、相手の収入がわからない場合は、5月・6月に課税証明書を取得し、養育費や婚費の目安を把握してから行動することがおすすめです。
課税証明書についての詳細については、別記事を参照してください。
私が経験した調停スパンと離婚までの期間(実体験)
私の実際のスケジュールをお伝えするので、調停の期日や離婚までにかかる時間の目安にしてください。
婚姻費用調停の申し立てから調停成立まで8か月かかりました。調停回数は4回です。
申し立ててから初回調停の期日が分かる「期日通知書」が届くまでには約3週間かかりました。
初回調停の期日は1月上旬で、申し立てから初回調停まで約2か月でした。
2回目の調停は1回目の翌月でしたが、その後は3か月後や2か月後など、期間が空いてしまうことがありました。
これは、裁判所の都合によるもので、調停員の予定や裁判所の部屋が空いていないためでした。
裁判所が忙しい時期は調停や裁判の期日に日数がかかる印象です。
・自分の予定
・相手の予定(弁護士の予定)
・調停員2名の予定
・裁判所の部屋の空き状況
すべてが一致する日付じゃないと調停ができないの
個人的な感覚として、以下のような月が調停や裁判の期日に日数がかかる印象があります。
・12月:裁判所の年末休み&処理する事件が多いため、忙しい印象
・1月:正月休み&12月分の溜まった持ち越し案件があるため、忙しい印象
・3月、4月:裁判所でも異動があるため、裁判や調停が控えめな印象
上記のことから11月や12月に申し立てると、時間がかかる印象があります。
離婚ベスト時期は11月
婚姻費用を請求しつつ離婚を進める際に、時間はいくらかかっても構わない、調停はゆっくり進めたいということであれば調停を申し立てる時期は11月頃をおすすめします。
婚姻費用は請求した時点から請求できるため、調停開始が遅くなったとしても申し立て時点から請求ができます。
婚費は毎月〇万円という取り決めの為、別居から離婚までの期間が長引く程支払われる金額は多くなります。
婚姻費用は早く請求した方がその分、多くもらえるということ!
課税証明書を取得するため6月以降が望ましいです。
前年1年間の所得が確認できるため、1月~5月だと、取得できるのは2年前の所得内容になるので最新の情報ではありません。課税証明書の取得は、できれば6月~12月が望ましいでしょう。
また、裁判所が忙しい12月や3月・4月をまたぐことを考えると、11月に申し立てを行うことにより、その時期に被るため、ゆっくり調停を進めることができる可能性があります。
いっぽうで離婚するのにデメリットがある月もあります。
12月に離婚をすると、条件によっては夫にデメリットが生じます。その年の1月~12月分の配偶者控除や扶養控除が受けられなくなり、税金面で不利になります。
例えば、2021年12月に離婚するとなると2021年1月~12月の所得控除が受けられません。
2022年1月に離婚するとなると、2021年1月~12月の所得控除は受けられます。
(※夫が妻を扶養している場合として説明しています。)
夫にダメージを与えたい場合は12月がよさそう!
調停を起こさず協議離婚の場合は、新年度に切り替わる一番人気の3月に離婚をするのがベストでしょう。
その場合、2番人気の12月頃に離婚話を持ち掛けると準備期間が3か月あるので新しい生活への切り替えもスムーズでしょう。
調停を起こさない場合は3月がおすすめ!
嫌な話は年内に済ませ、新年は新しい気持ちで迎えることができます!
親権や財産分与、年金分割など色々話し合うこと、決める事、公正証書を作るなど離婚には時間がかかります。
離婚したい時期が決まっている人は、余裕をもって相手に伝えるようにしましょう。
免許証の更新タイミングもオススメ
2019年12月より、免許証に旧姓の併記ができるようになりました。
免許更新のタイミングで申請すると、再発行手数料がかからず表面に旧姓併記ができます。
よって、免許の更新タイミングを離婚の時期と合わせるのもひとつの選択肢です。
【まとめ】離婚のベストタイミングは参考程度、控除や勤務先での名前変更も考慮しよう
離婚について、ベストな時期を一概に言えないことは前提として、個人的な意見としておすすめする時期を提示しました。
ただし、これはあくまで参考程度であり、必ずしもベストタイミングを保証するものではありません。
離婚に際しては、お子様がいる場合にはひとり親控除や寡婦控除が受けられる可能性があること、そして引っ越しや転職のタイミングも重要であることを考慮する必要があります。
例えば、私自身が正社員として働いていた際に離婚した場合、勤務先のメールアドレスには離婚前の姓が含まれており、離婚後もそのまま使用していました。
各種ツールのログインもメールアドレスだし、取引先への説明含めて面倒なのでそのままに…
転職の予定がある場合には、離婚とタイミングを合わせることで元の姓を名乗ることが可能です。
以上を踏まえ、自分に合った離婚のタイミングを見極めることが大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
あなたが幸せな道を進めることを切に願っています。