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離婚できる理由は民法で決められている?!

離婚できる理由と出来ない理由離婚調停
離婚調停

102号室の自称「調停離婚界の伝道師」渡部です。

自分が「離婚したい!」と思っても、相手が「NO!」と言えば離婚は成立しません。
しかし、理由(原因)によっては調停や裁判で離婚を成立させることができます。

民法で決められた5つの離婚理由について、調停離婚経験者の一般人・佐藤が個人的見解も踏まえつつ説明していきます。
弁護士事務所のサイト等では専門的な内容すぎたり、問い合わせに誘導するような営利目的な印象を受けることもありますが、経験者のひとりとしてなるべく多くの人が理解しやすいよう説明しています。

離婚できる理由やできない理由を見てきましょう。

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民法770条1項~民法上の離婚原因~

あ、1項ってあのIKKOさんじゃないですよ?でも覚えやすいですね。
民法770条1項、「菜々緒とIKKO」で覚えましょう。テストに出ますよ! 嘘です。言いたかっただけ・・・
別記事でお伝えしたように、離婚には種類があります。

お互いに合意し離婚届を出せば離婚できます。これが日本で一番多い「協議離婚」です。
ただ、相手が離婚を拒否する場合がありますよね。
(私の場合は相手がモラハラ夫であったため、自分にとって不利な話をされると激昂し、最悪手をあげる人だったので話し合いができず調停となりました。)

相手が拒否した場合は、当然離婚はできません。
そうなると、調停を起こして家庭裁判所で話し合うことになります。家事手続257条で[調停前置主義]が定められているため突然離婚裁判はできません。

<大まかな流れ>
・離婚調停→(成立)→離婚
・離婚調停→(不成立)→離婚訴訟→離婚

調停はあくまで、話し合いの場なので相手が断固として合意しなければ、成立せず離婚することができません。
そうなると一般的には、離婚訴訟(離婚裁判)に発展することになりますが、民法上で相手が離婚を拒否していても離婚できる理由5種類あります。
具体的離婚原因」と「抽象的離婚原因」の2つのジャンルに分けられています。

具体的離婚原因

民法770条1項 1号~4号

1号・・・不貞行為
2号・・・悪意の遺棄
3号・・・3年以上の生死不明
4号・・・強度の精神病

詳細は後ほど説明していきます!

抽象的離婚原因

民法770条1項 5号・・・婚姻を継続し難い重大な事由

“抽象的”とされているぐらいなので、裁判官の裁量によって判断が異なりがちな原因です。

①不貞行為

民法770条1項1号!(具体的離婚原因)
異性との性的交渉のことですね。
これは、一時的なものか継続的なものかは問われません。
(ちなみに『同性愛』の場合はこの「不貞行為」にあたらないとされていましたが、同性愛が社会的にも理解されてきた昨今では、同性同士の性的交渉でも不貞行為にあたるとする判決が出ています。)

浮気された方のブログを沢山拝見しましたが、不貞行為の立証って本当に大変そうです。
密室で二人きりでの行為であり、本人同士にしかわからないことなので、言い訳されがちなんですよね。
ラブホテルに入っていく姿をおさえているのに、「部下の仕事の相談を聞いていただけ」とか。
無理がある言い訳を沢山見ました。
LINE等、証拠はしっかりおさえておきましょう。

②悪意の遺棄

民法770条1項2号!(具体的離婚原因)
正当な理由のない同居・協力・扶助義務の放棄のことです。
ちょっとわかりづらいですよね。悪意の『何の』遺棄なのか、2号の名称だけでは判断できないですね。

配偶者や子供がいるのに同居せず他の女の家に泊まり込んでいたり、実家に帰ったっきりで生活費の負担もなかったりすると正当な理由のない同居の放棄になります。
ただ、DVなどにより実家に避難するような場合は正当な理由のない同居の放棄にはあたりません。
私は夫のモラハラにより日常生活が困難となり、ある日夫が仕事中に逃げ、別居しましたが調停でこれを正当な理由のない同居の放棄と指摘されることはありませんでした。(モラハラの証拠は沢山集めていました。)
※モラ夫側には「妻が勝手に出て行ったのに婚姻費用を払う必要はない」と主張されましたが、この主張は通っていません。後々記事に書きますね。

健康なのに働かない、家事・育児を放棄するといったことも悪意の遺棄とされます。
「悪意」の名の通り、相手側が故意であることが前提です。

③3年以上の生死不明

民法770条1項3号!(具体的離婚原因)
最後に音信があった時から起算して3年、配偶者の生死不明の場合にあたります。
生存が確認できている状態での“音信不通”や“行方不明”の状況はこれにあたりません。

1,2年だとこの理由での離婚請求は通りませんが、同居義務違反を怠った悪意の遺棄(2号)や、婚姻を継続し難い重大な事由(5号)として認められる場合もあるようです。

④強度の精神病

民法770条1項4号!(具体的離婚原因)
回復が困難な「強度」の精神病を患っている場合にあたります。
強度の精神病を患っていると、夫婦の協力扶助の義務を継続することができないため、離婚が認められます。
「強度の精神病」は、統合失調症や躁うつ病などであり、回復が困難かどうかは医師など専門家の鑑定結果が判断材料になります。

⑤婚姻を継続し難い重大な事由

民法770条1項5号!(抽象的離婚原因)
婚姻生活が破綻し、関係の修復が困難な場合です。しかし、具体的例がないとわかりづらいですよね。

実際の判決での具体例だと下記のような内容があります。
・暴行、暴力、モラハラ
・重大な侮辱
・不労、浪費、借金
・犯罪、服役
・性的不満、不一致
・宗教活動

・性格の不一致

なんだかもう離婚の理由がほぼほぼこの民法770条1項5号の「婚姻を継続し難い重大な事由」に当てはめられそうですね。。。

司法統計でも離婚調停を申し立て理由の1位が「性格の不一致」というデータが出ています。
もうあらゆる理由が、性格の不一致で片付く気がするくらいです。

異常な性行為を強要する場合も、婚姻を継続し難い事由として認められているようです。

信仰の自由があるので、信仰の違いだけでは離婚事由として認められませんが、家庭が崩壊するレベルの宗教活動である場合などは認められるようです。

モラハラも最近は増えているのではないでしょうか。私も夫からのモラハラが原因で離婚しています。
ちなみに、モラハラの場合でも「DV等支援措置」の対象となっており住民票の閲覧制限をかけることができます。実際に私も閲覧制限をかけることができました。

有責配偶者からの離婚請求

有責配偶者とは、離婚の原因の主!責任がある配偶者のことです。
不倫であれば浮気をした側、DVであれば暴力を振るった側が有責配偶者です。

基本的に有責配偶者からの離婚請求は認められません。
そりゃそうですよね。夫が浮気したとして、浮気相手と結婚したいから妻と別れたい→別れてくれ→妻が拒否(裁判に発展)→裁判官「離婚OK!」なんて判決出されたら、浮気された側はたまったもんじゃないですよね。世の中そんな甘くはありません。

ただし、別居期間が相当長期間に渡った場合は認められることがあります。
長期間ってどのくらい?というのは判例によってかなり異なっています。
同居期間との対比とされることも多いようです。
同居期間が短い場合は5年とか、そこそこ長い場合は10年以上というケースをちらほら見かけました。

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